2021.06.24
一般社団法人アフリカンアート支援機構 サイトリリースしました。
アフリカのほぼ全土はかつてヨーロッパの国々により植民地化されており、タンザニアが独立したのは1960年代のことでした。植民地化においては文化が衰退し、主体性や独立心が削ぎ落とされると言われており、それ故か、近年のアフリカで、彼ら自身がつくりあげたビジネスを見ることはなかなか出来ません。
そんな中、1960年代後半にタンザニアで生まれたポップアート「ティンガティンガ」。
そのティンガティンガ工房には現在も100人近いアーティストが所属していますが、生計をたてられずに去る人も多く、トップアーティストたちでさえも決して裕福とはいえない生活の中、誇りをもって創作活動に取り組んでいます。
私たちは、継続的にティンガティンガを購入し、発信していくことで、彼らのつくりあげたスタイルや、アーティストとしての生き方を支援しています。
知人から紹介されたタンザニアのポップアート「ティンガティンガ」。
その印象は
「色彩豊かでアフリカのパワーが溢れ、見る人たちを幸せな気持ちにしてくれるアート」
そう感じました。
タンザニアでのアート(芸術)に対する関心は低く、
また、絵を購入するという習慣があまりないため、
「ティンガティンガ」はタンザニアを代表するアートなのに
現地の人ですら知らないこともあります。
ヨーロッパでは少しずつ「ティンガティンガ」という名は広がり始めましたが、
日本では、まだ、ほんの一握りの人が知っているという程度です。
そのため、どんなに作品を描いても購入する人は少なく、
アーティストたちの生活は大変苦しい状況に置かれています。
こんな素晴らしい作品をたくさんの人に知ってもらいたい。
そして、アーティストたちにもっともっと素敵な作品を生み出してほしい。
そんな想いから、「ティンガティンガ」アーティストを支援する団体、
一般社団法人アフリカンアート支援機構を立ち上げました。
一般社団法人アフリカンアート支援機構の活動は
現地へ訪問して、定期的に「ティンガティンガ」を購入、
そしてアーティストたちの制作(仕事)の支援を行うとともに、
「ティンガティンガ」がタンザニアを代表するアートだと
日本の皆様に知ってもらうことです。
まずは一人でも多くの方に「ティンガティンガ」の魅力を伝え、
ファンになっていただくこと、
それが支援の第一歩になると信じ、活動を続けて参ります。
一般社団法人アフリカンアート支援機構 代表理事
代表が実際にタンザニアを訪問し、現地で見たモノやコトを
フォトギャラリーでぜひご覧ください。
代表エッセイ/タンザニア紀行
代表エッセイ/タンザニア紀行
代表エッセイ/タンザニア紀行
タンザニアの正式名称は、タンザニア連合共和国(United Republic of Tanzania)。
タンザニアはアフリカ有数の大自然に恵まれ、さまざまな野生動物を見ることができます。
百万頭を超えるヌーの大群の大移動で世界的に有名なセレンゲティ国立公園や、ンゴロンゴロ保全地域などの世界遺産を有します。
またアフリカ最高峰のキリマンジャロがあり、コーヒーの産地としても有名です。
東アフリカ・タンザニア生まれのポップアート。
創始者であるエドワード・サイディ・ティンガティンガ氏(1932-1972年)が道端で描き始めたことが由来となります。
当時、画材にはエナメルペンキと建材の板が使われており、タンザニアの動物や村の風景などを大胆に描いたその素朴で新しいスタイルは、欧米人に徐々に好まれていき東アフリカを代表するアートとなりました。
しかし、彼の活躍はわずか4年、突然の死により幕を閉じました。エドワードの死後も彼が当時絵を売っていた同じ場所で親族、友人、弟子たちがその技術や志を受け継ぎ進化を続け、今日も80名を超すアーティストたちの筆からさまざまなティンガティンガアートが生まれ続けています。
彼らの生活は決して豊かとは言えませんが、彼らの生み出す作品はとても明るく、エネルギーに満ちた作品です。